荒井由美さんとYouTube.
YouTube時代にユーミン。
お正月に、キッチンとか、部屋とか、掃除した。
数日前に、掃除のノリで、部屋のステレオのアンプとスピーカーを、かなり小型のものに交換した。
音が変わると気分も変わる。
小さいスピーカーでも、いい音じゃないか、と改めてそのスピーカーを褒めたりして、そう言えば、と思い立って、押入にしまってあったレコードを聴き直そうと、引っ張り出してみた。
中古で安く、松田聖子さん、ピンクレデイ、キャンデーズのレコードを買い漁った時期があって、箱入り2枚組の松田聖子さんのや3枚組のキャンデーズを見つけて、われながらびっくりした。
そんなことをこのブログに載せようと思ったのだが、これも意外という感じでユーミンも出てきた。
荒井由美時代のLPが2枚。
自分としては、ユーミンは、荒井由美時代の音源を持っていればいい、という考えがある。
ほんとうは、もう一枚欲しいのだが、その2枚、いや、荒井由美時代の作品は、秀逸である。
結婚後、松任谷姓に変わるのだが、変わってからも、ユーミンの活躍はつづく。
荒井由美時代以上に。
商業的に。
今、ユーミンがどんな活動をしているのか、ほとんど知らない。
今ももちろん活躍されているんだと思う。
しかし、ユーミンの人気っぷりは、確か、本人もインタビューで答えていた気がするが、日本経済の成長とともにあった、と私も思っている。
日本経済、高度経済成長とリンクしていたユーミン。
ずっと、右肩あがりの急上昇だった。
バブル期以降だって、世界のほかの国々と比較すれば、それほど悪くなかったかもしれない。
しかし、それまでが、右肩あがりすぎたんだろう。
あがりっぱなしの右肩は、ご存知の通り、なで肩気味になったようだ。
で、時代は飛んで、今。
私は、TVは見ないし、ラジオもほとんど聞かなくて、音楽といえば、過去の記憶と、YouTubeなどからの情報で頭の中は成立してしまっている。
もちろんユーミンの曲をYouTubeで探すこともある。
しかし、あれだけの人気、人気曲の数が多いにもかかわらず、当時を感じるユーミンのビデオは探すことがほとんどできない。
私みたいなYouTube利用者にすれば、ユーミンのことは、このところ、遠ざかってしかるべきだった。
ユーミンは、そんなにTV出演するアーテイストではなかったせいもある。
また、ユーミンの印象は、映像のなかのものでなく、声によるものというイメージが大きい気がする。
日曜の午後のFM番組で、ユーミンのイメージは作り上げられていった感がある。
荒井由美としてのユーミンのレコードに久々に針を落とした。
音源製作って、いろいろな要素をかみ合わせてできる儚いものだと考えることがある。
ユーミンの音は、その儚い一瞬のものだろう。
それを同じように再現することは難しいだろう。
また、パソコンを使用するようになってから、YouTube利用のため、音と映像が強く結びついてしまって、そのことが当たり前になってしまっているが、音って、頭の中で、映像をイメージしてしまうものだったと思う。
荒井由美さんの音源が優れていると思うのは、その音からイメージすることが多かったからだとも思う。
YouTubeに、最近なんだろうか? ユーミンがNHKに出演したビデオがアップされていたのを少し見たことがあった。
でも、もう、このレコードの音の荒井由美さんは、このレコードの音のなかにしかいないんだ、と長い時間を思った。