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ホームの駅案内板。 駅がある前の道から、ここに駅があるなんて思えなかった。 |
一度近くまで行ったのだがその手前でこっちじゃないだろう、と引き返してまた戻って見つけたのだった、ひい、疲れた
2018『天竜浜名湖鉄道線駅を自転車でめぐる』31
前回の記事で、『遠江一宮駅』に行く予定はなかったのだが、『円田駅』への行き方がわからなくてまた『遠江一宮駅』に戻って最終日をスタートさせた、ということを書いた。
どう考えたのか、と言うと、この地図を見てほしい。
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グーグルマイマップ(自分用の地図が作れて便利)の地図。 『遠江一宮駅』から先は山っぽかったので、山を迂回したら、 『円田駅』が見つからなかった、ってことである。 |
『遠江一宮駅』から東は山っぽいので、線路は山を避けて東に伸びてるはずだ、と8/4『遠江一宮駅』に行ったときにアタリをつけたのだが、それが見事に外れていたのだった。
『遠江一宮駅』から先は、山間部をすすんでいたのだった。
山間部と行っても険しく高い岩山にトンネルを掘って、スイスイの高原列車みたいな高低差があるところをすすむということではないみたいだったけれど、そうかあ、そっちにすすんでたかあ、と『遠江一宮駅』から線路を追うように自転車で行くしかない。
それで間違いなかろう。
ということになるまでに、かなりの時間を食っていた。
線路を追うしかないのである。
『裸の大将』のことが思い出された。
あのひとは、無駄なく駅と駅をすすんでいったお手本だろう。
が、である。
山下清画伯のように線路の上をすすんでいくというわけにはこの時代行かない。
おむすびだって持っていないのである。
あ、ここ、どうなってんだろ、線路から離れちゃうなあ、なんてところがあって、途中でまた線路を見失ってしまった。
しかし、東はこっちだしとかなんとかで、多分この辺にまた線路が現れるんじゃないだろうか?
なんてところを行き、その先に『円田駅』がある手前100メートルのところまで来て、まさかこの先に駅はないよなあ、なんて思ってしまったものだから、その地点からまた見当違いの方向に進んで駅はない、線路もないので、やっぱりあっちだろう、とさっきの地点まで戻ってきたものの、やはりこのあたりに駅はないだろう、と思ったのだが念の為、たまたまとことこ歩いていた土地のひとに訊ねたら、この先だ、ということで、ああ、そこからちょっとすすんだら、線路があるじゃないか、なーんだ、ということでわかったのが『円田駅』だったのである。
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これは Apple の地図。 航空写真。 赤いピンが刺さっているところが『円田駅』。 左に青く小さいが駅のマークがあるのが『遠江一宮駅』。 地図で見ればなんてことはないが、地図無しで土地勘もなく 『円田駅』を見つけるのは難しかった。 |
Appleの地図を出したので、もう少し書いておくが、前回『遠江一宮駅』に『因幡の白うさぎ』の像があることを書いた。
調べてみると、因幡の白うさぎの話は、出雲大社があるところの話らしい。
出雲というと島根県である。
ちっとも遠州森町と関係ないことのように思えるが、因幡の白うさぎの話で、うさぎを助けたのは大国主の命(オオクニヌシノミコト)で、その人を御祭神としているのが森町の小国神社ということらしい。
桃太郎神社が2箇所あるみたいなことと近いような話みたいである。
Appleの航空写真で見ると、『遠江一宮駅』から小国神社まで結構ある。
写真上部の、わかりにくいが、神社マークが小国神社。
小国神社には、一度か二度クルマで行ったことがある。
『遠江一宮駅』が最寄り駅だとしても、結構あるし、最寄り駅があることすら知らなかった。
『円田駅』は、入り口もわかりにくかったし、その前の道を通っても、ここに駅があるなんて思えないようなところにあった。
ホームが前の道からよくわからないのである。
それでも、ここか、とわかって行ってみると、ホームがあり、『遠州の小京都』だとかの観光案内板があったりで、変な感心をしてしまったりした。
ホームに入っていくと、男の人が電車を待っていた。
無人駅だった。
その男の人がいるので、邪魔しないように、写真は2枚だけになった。
ザ・ローカルと言うか、ローカル感を駅を使って表現しようとしても、誰にも思いつけないような周囲との配置の駅で、その感じが見事な駅だな、すごい。
その辺りの道も、ローカル感があって、よかった。
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ホーム。 前方が『遠江一宮駅』がある方向。 ホームの前は、結構山っぽかった。 |
つづく。