釣り人の肖像
camisole くん
8/6、ある釣り人の写真を撮りに、その釣り人らと舞阪漁港に向かった。
釣り人の写真を撮ることになったのは急な話だったが、私でよければ、と快諾した。
しかし、なぜその釣り人が写真を必要としているのかとかどんな写真が必要なのか、そこのところはわからないままだった。
その日は、鴨江アートセンターで、鴨江アートバザールというイベントがあって、そこで、釣り人写真の話を持ってきたM
君と、11月の美術イベントで行う映像イベントの打ち合わせがあった。
そこに現れた釣り人と、私とM君で、舞阪漁港に向かうことになった。
釣り人は、舞阪漁港で、釣り人らしく、釣り人に見えるよう、着替え、釣竿、バケツを自分のクルマから持ちだして、デイ・パックまで背負った。
釣り人の写真なので、釣り人に見えればいいんじゃないだろうか? と思ったのだが、どうも写真は、その釣り人が、音楽イベントに出演するので、宣材写真として、釣り人としての写真を欲しがっていることがわかった。
釣り人は、camisole くんと言って、シンガーソングライターだった。
名古屋の音楽イベントに出演するらしい。
また、鴨江アートセンターに戻る車内で、こんな感じで写真が使われるらしい、というほかの写真を見ることができた。
さすが名古屋!
アーテイストの写真は見るからに、お金がかかっていて、自身の価値をかなり高めようとする感じの写真が目に付いた。
その写真に対して、これでいいのだろうか? という気はしたが、その日、その場で撮ったにしては、まあまあ、みたいな出来である。
できれば高いカメラで撮れば、それらしくなるんじゃないか、という気がしたが、高いカメラはもっていないし、高価なカメラで撮れば、いい写真になる、という見方も私は好きじゃないので、まあまあまあ、という感じである。
撮られた釣り人、camisole くんも、彼自身が撮った写真から選ぶということだった。
撮られたい人をとるのは、いつもと違う感じである。
だいたいが、私の場合、撮らせてもらえる人がいても、勝手に撮る感じばかりだからだ。
こういうのもいいなあ、と思った。
camisole くんのいい宣材写真になれば、とそのことを願っている。
白黒で撮ったのがよかった。