ナットの隙間が空いていてもいい音が出る。 埋まるまで削ってしまうと、フレットとの関係で、 フレット音痴になって、どうやってもなおせなくなる。 |
ナットの隙間はこの場合あっていいってことになった
グレコ・テレキャスター風エレキギターのリペアほぼ完了報告
何ヶ月前からか、愛用しているグレコのテレキャスター風エレキギターのリペアに取り組んでいた。
なおすべきはなんといってもまずはフレットだった。
もうフレットレスギターってことにして使おうか? というくらいフレットは減りまくっていたのだ。
お店でやってもらうと、多分、そこそこのギター新品が買えるくらいの値段になるだろう。
やれるんじゃないか? とフレットをはずして、打ち込んでいくことにした。
ネックにアール(丸みがあるってことを言いたい)がついているのだが、注文して届いたフレットを真っ直ぐなまま打ち込んで、プラスティック・ハンマーで叩いたりして、なんとかつけれことができたりした。
こういう場合どうしたらいいんだろう? と打ち込みながらも打ち込んだあとも思っていて、フレットを打ち込んだその後、真っ直ぐなフレットにアール(曲がりってこと)をつける機械をアマゾンで見つけて、今後のために安いのを買っておくことにした。
まあ、これでいくしかないだろう、と打ち込んだフレットを見て思った。
その後、ナットも交換しないといけないだろう、ということになったのだが、もともと付いていたナットのように、注文したナットを加工してつけると、すごく薄くなって、打ち込んだフレットも精度を上げて削ったりして、高さを低くしないと、音痴なフレットになってしまうので、ちょっとフレットは高くて、もともとの溝より浮いた形にしないと行けないみたいで、最初その、隙間があるまま使っていたのだが、やはりその溝の隙間が気になるので、またフレットを注文して、加工して、隙間を埋めようとした。
理想の形目指して加工していくとナットはかなり薄くなるので、作業中にポキっと折れてしまうし、やはりフレット音痴なギターになる。
試行錯誤ってことで、2本入りのナットのセットを3回買い直した。
ということで、溝の隙間は埋まらないまま使うことにした。
音はそれで悪くないのである。
フレットは高さバッチリと言うか、つけたまんま的な見た目で、ところどころ音のビビリや音が伸びないなあ、という箇所があるので、そこはまだこの先なんとかしないといけないのだが、ほぼ、いい、グッド、オーケーなギターとして使えるようになった。
これを他人から頼まれて直したとか、商売にしていたらまずいだろうけど、自分としては、またこのギターに取り組めることを思うと、いい感じの出来だ、ということになった。
ジャックの差し込み口のところも交換した。 サビサビだったのである。 |
コードを差し込む差し込み口のところの、なんというのか名前を知らないのだが、そこのカバーみたいなところも交換した。
ブリッジプレートも、前にこのブログで書いたと思うが、交換した。
そして、ストリングガイドと言うんだろうか? も交換した。
形が最初についていたのと違うタイプで、これはカッコ悪いかも? と思っていたのだが、まあ、買ったことだしと使っていて、そしたらそれを止めてあるネジがバカになってしまっていたようで、ネジ穴にボンドを垂らし、爪楊枝の先のところをちょっと切って打ち込んで穴を塞いだ状態にして、またネジ穴をつけて、ネジを回しこんだら、なんとか使える状態になった。
パット見フツーのギターなのだが、自分としては、手作りギターみたいになってきたなあ、と思ったりするギターになった感じである。
しかし、エドワード・ヴァン・ヘイレンやブライアン・メイは自作ギターを使っていたし、メーカーの職人でなく、なおすのは自分なので、うまく行かなかったりするのだが、自分でなおせるって言うのは、いい。
自分でなんとかできるというのは、自転車でもそう思っているのだが、使い続けていく自信になる。
こういうことだったんだなあ、なんて思うのである。
しかし、こういったことも、ネット社会になって、探せばその情報がある場合が多いから、ということである。
ネジを修理した方のストリングガイドはオリジナルに戻しておいた。 |
そう言えば、ペグも10年くらい前に交換している。
まだこのギターを弾いて行けるっていうのは、いいなあ。
なん度も言うが、弾きやすいし、音がいいのである。