これが父が乗っていたヤマハPAS (2009年製モデル). おもいでになるので、写真を撮っておいてよかった。 |
父が乗っていたヤマハPAS(多分2009年モデル)
車体は重いのだが、荷物を積んでも電動アシス機能でおもしろいようによく走る
家の裏の物置の中に、亡くなった父が乗っていたヤマハPASは、5年ほど放置されていた。
母は物置の中の収納スペースに関して言うし、自分としても、この先この自転車を使うことはないんじゃないだろうか? と思っていたので、思い立ったが吉日ということで、リサイクルショップに売りに行ってこよう、ということになった。
2020年5月半ばのことだった。
気になっていたのは、この自転車のバッテリーのこと。
父も、何年か乗って、乗っている間に、バッテリーの充電機能が弱って、一度バッテリーを交換しているのだが、今この自転車を売りに行って、充電器のことを考えると買ってもらえるのだろうか? ということがあった。
電動アシスト自転車からebikeなんてものも最近では登場してきて、一度のバッテリー充電で100キロ走るなんて当たり前みたいなことになってはいないか?
このヤマハPASは、一度のフル充電で35キロとかくらいしか走れなかったんじゃないだろうか?
買い手があったとして、今でもこのバッテリーをヤマハは販売しているんだろうか?
そんなことが、売ることに関しての疑問や不安だった。
この自転車を購入したときの父は、なかなかのやったぜ感があったんだと思う。
その当時としたら、新しい買い物自転車で、イケていたのである。
しかし、電動アシスト機能テクノロジーは年々進化して、父が乗るこの自転車を横目で見て、遠くに行けないし、充電が切れたら、切れてもまあそれなりに走れるのだが、車体の重さとあいまって、なんかつらい、とか思う自転車になっていった。
わたしの頭では、そうなるだろうことは予想がついたのだが、父としては、欲しかったもので、これだ、とかいうことだったんだと思う。
それにしても、確か、定価で14万円を超える自転車だったのだ。
後ろから見たところ。 しっかりしていると言うか、ごついというか、 14万円の存在感を放つルックスである。 |
前から見たところ。 かごが大きい。 タイヤサイズは24インチ。 ライトもバッテリーからの電源で光る。 |
ハンドルロック機能もしっかりある。 ほか、バッテリーをロックして止める機能、 後輪をロックして鍵をかける機能も付いていた。 車体はゴツくて、この頃のヤマハPASは、電源ケーブル類が太くて、 フレームの下に束ねられていたのだが、 それが見た目の凄さを出していたというか、スタイリッシュではなかった。 そういうのが、当時の時代を感じさせてくれもして、面白い自転車に思える。 |
調べてみたら、この頃のバッテリーもまだヤマハから購入できることがわかった。
掃除して、試しに乗ってみると、電動アシスト機能はおもしろくて、自転車の新発明という感じがした。
逆に、いまどきと比べると、機能的には劣ると言うか電動アシスト自転車が出始めた頃の雰囲気があって、そこが面白くも感じられて、売らずに持っていたい気持ちも出てきた。
それでも、狭い家のスペースを取るし、自分としては、ブリジストン・クエロがあるし、やはり売りに行こうということになった。
電動アシスト機能のテクノロジーはこれから先も進んでいくだろうから、売るのは早いほうがいいのだ。5年も放置しておいたんだけれど。
物置から引っ張り出してきてからやったことと言うと、掃除と、タイヤに空気を入れて乗って、一晩経ったら、前輪の空気が抜けていたので、虫ゴムを交換したことくらい。
チェーンは、注油いらずのノーメンテな物だったので、他のパーツもそうだが、サビサビになっているとうことはまったくなかった。
高価な自転車だけのことはある。
父親のこの自転車の使い方というのも、家から数百メートル離れたところにあるローカルなスーパーに買い物に行くのにが常だったので、古いものとは言え、悪くない状態のままだった。
自転車本体以外のことで気にかかっていたことが、防犯登録の件。
リサイクルショップでも防犯登録を解除して、販売できるようにするということだったが、まずは、このヤマハPAS を買った店で、防犯登録の解除と廃車の手続気をして、リサイクルショップに引き渡し、という流れを取ることにした。
リサイクルショップに行くので、他になにか売れるものはないかと、持って行った、TVのリモコン、ママチャリで使えるシートポスト(新品) 、自転車グリップ(新品だけどパッケージはボロい)26インチチューブ(新品)は、金額にならなかった。
そして、ヤマハPAS 2009年製中古に、充電器、鍵を3つ付けて売った金額は、
8000円 !
ということになりました。
購入下店での防犯登録解除~廃車の手数料が600円だったので、差し引き7400円になったということになります。
父親の記憶と重なる自転車だったので、そのことで、すぐに売れなかったこともありましたね。
それでも、今回これで電動アシスト自転車のことを考えることもできて、面白い自転車だなあ、ということがわかりもしました。
売りに行く前は、こんなもの売れるのだろうか? 買いたいひとがいるんだろうか? という気持ちもあったのですが、これはこれ、こっちのジャンルというものがあるんだろうなあ、と思うようになりました。
おもしろいですよ。
ヤマハPAS にしろ、ママチャリ系電動アシスト自転車は、かなりの荷物を載せてもすいすい進んでいくので、この荷物運搬能力の高さを生かして、遊び道具を持ってアウトドアとかで活用するひとたちがこれから目立ってくることもあるのかなあ? なんて思いました。
さようならヤマハPAS。 このブログに書けたし、思い出は胸にしまっておけるなあ、なんて思っています。 逆光に映えるなあ。 |
ヤマハPASをリサイクルショップに売りに行ったことは YouTube 動画にまとめました。
よろしければ、こちらもご覧ください。
3本のシリーズ動画になっています。
感動巨編ですね。
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