『自転車乗るお』

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2018年3月22日木曜日

浜松市動物園・写生大会を楽しもう、その3 描きはじめて(多分)わかることと賞をもらえるかもないい絵とは?




浜松市動物園・写生大会を楽しもう、その3 

描きはじめて(多分)わかることと賞をもらえるかもないい絵とは ?



描きはじめて (多分)わかること

描く動物を決めるのは、ただ好きだからでも、描きやすそうだったからでも、園内を歩いていてピンと来たから、めにとまったから、でもなんでもいいと思う.

また、あまり動物から離れなければ、園内で目についた、描きたいものならなんでもいいようにも思う。

私の場合、はじめて浜松市動物園の写生大会に参加して描いたのは、象がいる右側から見た、写生大会で絵を描く人や、ベンチや、木々、チンパンジーのゴミ箱を含めた風景だった。

そうやって見えるその日、その場の有様がおもしろいと感じて描いてみようと思った。

写真で言うと広角で撮って、象も見えた、みたいな場所の風景で、それで入選したことを覚えている。

それでもまあ、動物園に来て動物を描いてくれないと、動物園としては、寂しいんじゃないだろうか ?



動物を描こう。



何でもありだとは思うけれど、動物園の主役は動物に違いない。



そんなこと、言われなくても、とにかく動物を描いてみよう、と多くの人はなると思うが、動物によっては、なにこれ? と動物を見てびっくりすることがあるかもしれない。

どんな動物でも、マンガ的に描くこともできるだろうけれど、え? なにこれ、とあらためてその動物と対面すると少なからずびっくりする場合があると思う。

それは、動物の目の形、骨格の形、など思ってもみなかった形の動物がいるからである。

こんなふうになってたんだあ、みたいな気づき。

そんなところも大切かも。

そこのところがつかめていないと、その動物らしさがでないことになる場合があるだろうし、思ってもみなかった形に気づいて、それが絵を描く動機になることだってある気がする。



正直に言えば、私のなかでは、どう描こうが、その人の勝手だと思う。

細かく見て、写実的に描くことが絶対で、その動物がその動物らしく見えないといけないということも私のなかではないのだが、首の短いキリンを描いて、これが私が思う、私の内面が捉えたキリンです、もありだと思うが、それならそれで、なぜあなたのなかでは首の短いキリンでなくてはなかったのか? みたいなことも含めて、見る人にわかってもらえる絵を描かないといけないことになるんじゃないだろうか ?  ということになりはしないだろうか?

首が短いキリンを描いて、それが形としてはキリンと違うけれど、キリンに見える、キリンだよねこれ、という絵があって、見る人の感動を呼ぶ絵だってあるのかもしれないので、絶対的には言えないが、多くの人が、その動物を絵で表現する場合、その動物が、その動物らしく見えたほうがいいだろうから、よく見て描くことは大切で、動物の、思っても見なかった形に気づくことって大切なんじゃない? って思うのである。

もちろん、動物を見て、その動きにこころ動いた、そこのところを描こう、細かいところよりもその動きを書きたいんだ、描いたらこんなになっちゃった、というアバウトな絵がひとの感動を誘うことだってある。


そのひとなりの絵のスタイル、描き方、ってあると思うけれど浜松市動物園の写生大会の参加してみて、動物を描こうとして、はじめてだったり、あらためて気づくこと、ってあると思う。

写実的な絵ばかりが絵じゃないという思いはあるし、色々な描き方があると思う。形のことばかりでもないだろうけれど、動物を見て、気づいたりしたことがここで絵を描く動機になることがあると思う。







賞をもらえるかもないい絵とは ?


私の場合、OO美大卒とかで、絵をみっちり学んでだとか、画家を志して、フランスに行ってました、明日からはニューヨークで個展のため、アメリカに行かなければいけません、というようなことはありません。

たまたま浜松市動物園写生大会によく参加している立場でこんなことをこのブログに書いているだけです。

ですので、こうしたらいい絵が描ける、賞が取れるとか、言うことはありません。

また、肩書がどうであれ、そういうことを言い切るひとの言うことをやすやすと聞けるものだろうか? というスタンスで小さい頃からいるので、浜松市動物園写生大会に参加して、いい一日になれば、みたいなことを書こうと思います。

賞が欲しいなあ、と思って行き始めた経緯はありますが、賞って、オマケみたいなものだと捉えています。

でもまあ、賞をいただくって、評価されたということなので、もちろん嬉しいですし、ありがたいことで、絵を描くことの励みになります。

こういうタイプの絵を描くと賞に結びつきやすいかも、みたいなことは思いますが、そんなことを言って、実行した人がそうして、賞をとれるものでもないなあ、とも思うので書きません。

動物と自分、間に絵を描くってことを置いて、その日がいい一日になればなあ、って思います。

ですので、そこで絵を描くこととしっかり向き合えば、それがいい絵になるのでは? と思います。



その日、その時の空気感、自分の気持やらまで伝えられるような絵。



美術大学受験のために、こういうことをすればいいとかあるみたいですけれど、浜松市動物園写生大会って、そういうハードルをクリアするためのものでもないでしょう。

動物を見て、いつもと違う一日がそこで過ごせて、絵を描く日ができて、絵を描くことが好きで動物が好きなひとならなおさら、浜松市動物園写生大会がいいイベントになるのではないでしょうか?

浜松市動物園写生大会を楽しむことのほうが賞をとるぞ、って意気込んでのぞむことよりも大切な気がします。

それで賞を取れなかった場合、がっくり来ますから。



でもまあ、私が感じる審査傾向みたいなことを言うと、一般的で広く通用する評価基準のような印象があります。

とんでもないような絵ばかり評価されるとか、あるタイプの絵ばかりだとか、ある画材で書いたものばかりいいとされる、というようなことはないと思います。


以前、写生大会で、近くにいた人に話しかけられ、その人が連れてきていたお子さんも絵を描いていたので、見せてもらったのですが、こんな絵でした。





しろくまの絵でした。

こんな描き方ができるのはすごい !  と関心したのですが、すごすぎたのか、この絵は賞を取ることはなかったようです。

描きたいように描けばいいというのが大正解でしょう。

私も最近、アニメとかオタクとか的な絵が世界的に評価されてきてもいますし、もともとマンガは好きなので、そんな絵を描くのもいいなあ、なんて思うことがあります。

3回に分けて、浜松市動物園写生大会に関して書きました。

読まれた方の、何かの参考になることがあれば、幸いです。




絵を描く機会を与えてくれる浜松市動物園写生大会には感謝しています。



賞をとることはなかった、猿の絵。
このときは、水彩画を描こう、ということを技術的なテーマとして描きました。
2015年秋。



と、今回で終わりかと思ったら、まだつづく。
浜松市動物園・写生大会を楽しもう、その4
忘れちゃいけないタイトル(題名)決めと園内マップにさらにつづく。


浜松市動物園ホームペジ :   http://www.hamazoo.net/

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